ナスダック100指数に長期分散投資する方法

 ナスダック100指数は、毎年12月に銘柄の入れ替えが実施されます。新陳代謝を繰り返しながら、長期パフォーマンスでS&P500指数を大きく凌駕(りょうが)してきました。そこで、インデックスファンド(指数連動型ファンド)を活用してナスダック100指数への長期分散投資を実践するツールをご紹介したいと思います。

 図表4は、楽天証券で投資できるナスダック100指数連動型ファンドを一覧にしたものです。

 米国籍ETF(上場投資信託)の「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」(QQQ)は、米国市場でたいへん人気が高く(愛称は「トリプルQ」もしくは「the Q’s」)、運用純資産は約1,853億ドル(約20兆円)に達しています。

 当然ですが、ナスダック100指数の上位銘柄と同様にGAFAM(グーグル[アルファベット]、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)が上位組み入れ銘柄となっています。

 また、国内市場(東証)にも複数のナスダック100指数連動型インデックスファンドが上場されています。追加型公募投信は販売手数料ゼロで、100円から投資をスタートすることが可能です。

 これらのファンドに投資するにあたり、米国経済が生み出すイノベーション(技術革新)の進展と利益成長期待を取り込んでいく長期目線が大切と言えます。したがって、短期的な株価下落や調整局面に遭遇しても、「定時定額(積立)投資」を続けられる心の準備が大切です。

 当初の投資金額や、定時定額を「毎月」とするか「3カ月ごと」にするかは投資家それぞれの資金繰りや投資スタイル(リスク許容度)により異なります。ナスダック100指数連動型インデックスファンドを活用した長期投資を実践することで、「貯めながら増やす資産形成」を目指したいと思います。

<図表4:ナスダック100指数のインデックスファンドを知る>

(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年8月11日)

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