複数のコモディティ銘柄をパッケージ化した金融商品に注目する

 複数の銘柄を一つのパッケージとした指数は、「たくさんの卵を一つの籠に入れない」ことに重きを置く「分散投資」の考え方に通じます。以下は、CRB指数のほか、さまざまなコモディティ関連の指数に連動することを目指して設計された、個人投資家の方々が取引をすることができる金融商品の値動きを示しています。

図:各種コモディティ指数に連動することを目指す金融商品の値動き(2020年4月1日を100として指数化)

出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成

 大局的な山と谷は同一と言ってよいと思います。ただ細かい点で言えば、取引コスト(投資信託の基準価額に含まれる)や、各金融商品が参照するコモディティ指数の構成銘柄やその比率が銘柄によって異なるため、短期的な値動きは同一ではありません。また、構成銘柄やその比率は随時、変更になる場合があるため、お取引前に確認いただく必要があります。

 こうしたコモディティ指数に連動することを目指す金融商品は、仕組みの上では、エネルギーや農産物、金属などに一度に投資をしていることになっているため、分散のメリットを求める意味で、注目してみてもよいかもしれません。