今週の指標:ドル/円

 1ドル=111円台後半から112円近辺までに利益確定売りを狙ったドル売り圧力があります。しかし、ドル/円は111円近辺で底堅い動きが想定され、7月7日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録で量的緩和策の早期縮小について肯定的な見方が多く見られる場合は、リスク回避のドル売り・円買いが後退し、ドルが買われて112円台水準が意識されます。

先週の動き

 6月29日発表の6月CB消費者信頼感指数や30日発表の6月ADP雇用統計が市場予想を上回る伸びを受け、リスク選好的なドル買い・円売りとなりました。

 さらに7月1日のフィラデルフィア連銀総裁が「今年の終わりにテーパリング開始を支持する」と述べたことで、1ドル=111.60円まで買われる場面もありましたが、2日は6月米雇用統計の結果が、雇用者数は伸びたものの、失業率は増加したことでインフレ加速懸念は後退し、1ドル=111.04円で引けました。