今週の指標:ドル/円

 FRB(米連邦準備制度理事会)は米国の利上げの時期については、コンセンサスは形成されていないとの見方です。パウエル議長の予防的な利上げは否定的とみられています。

 ただ、市場関係者の間では、FRBが金融政策の引き締めに向かっていることは間違いないとの見方が広がっています。6月の雇用統計が市場予想を上回れば、ドル売りは一段と縮小する可能性があるとされています。

先週の動き

 週始めの日経平均が、953円の大幅安となったことで、6月21日の東京市場で円は一時1ドル=109.72円まで下落しました。しかし、この日のNY市場で長期金利が上昇し、リスク回避のドル売り・円買いは縮小しました。

 22日はパウエル議長が「インフレが実際に加速するまで利上げは行わない」と述べたことで、米株式が上昇し、ドルは底堅い動きとなって、24日には1ドル=111.12円まで買われました。25日の引け値は110.77円でした。