今週の指標:日経平均株価

 先週の急落もすぐに元に戻したこともあり、上値は新型コロナの新規感染者数に市場の関心が集まりますが、今週の日経平均は2万9,000円水準でのもみ合いとなりそうです。

 米国では経済指標の発表が相次ぎますが、早期利上げの観測が高まらなければ、米株高、円安基調を前提にしっかりした動きも想定されます。

 逆に長期金利の上昇で米株安となれば、日経平均も連動することになり、サポート要因としては、都議選で自民党が勝つことが必要です。

先週の動き

 先週の予測では、FOMC(米連邦公開市場委員会)での早期利上げの見通しの発言によって、長期金利が上昇し、米国の株価が下落となったことで、日経平均も落ち着きどころを探るとしました。

 結果的には、前々週の米株の大幅安を受け、週始めの日経平均は一時2万7,795円まで下げて、▲953円の2万8,010円と2万8,500円を割り込みました。

 しかし、この日の引け後の米国市場は、前週末の下げが行き過ぎとして大幅反発し、これにつれて22日(火)の日経平均も+873円の2万8,884円と大きく反発しました。

 その後、米国株式は戻りを試し、ナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数は年初来高値を更新しました。NYダウの戻りはいまひとつでしたが、日経平均も反発するものの、2万9,000円台では売りに押され上値の重い展開が続きました。