今週の指標:NYダウ平均株価

 NYダウの日足は3万4,000ドル近辺の保ち合いを下放れしており、上昇を確認するには6月1日の高値3万4,849ドルを終値で上抜く必要があります。

先週の動き

 先週の予測では、前週のFOMCでの見通しで、利上げの開始は2022年の終わりか2023年になるとの見方から、目先的には調整的な下げがあることを想定しました。しかし、そういう調整があっても、かなりの緩和状況にあることには変わりなく、下げたところは買いチャンスだとしました。

 前々週末の6月18日(金)は、早期利上げ観測を嫌気して、▲533ドルの3万3,290ドルとなり、チャート(柴田罫線)で売り転換となりました。二点天井をつけての売り転換でしたので、もう少し調整が続くと思われましたが、翌週は過度な警戒感が後退し、すぐに反発しナスダックは最高値更新となりました。

 週後半はインフラ投資への民主、共和の合意で全面高となりました。

 18日(金)、21日(月)の急落、急騰を見るとFOMCによる利上げ観測というよりも18日のメジャーSQ値(特別清算指数)にあったとみられます。先物の清算にからんだ売買が、その要因のため一時的なものでした。改めて需給相場を背景に上に動きだしたといえます。

 しかし日足では、3万4,500ドル水準の保ち合いからの下放れになっているため、本格的な上昇は、6月7日の3万4,820ドル水準を終値で上回ってからとなります。