2007年以降の景気循環と株価循環を振り返り

 ご参考までに、過去の景気循環と日経平均の動きを以下に掲載します。

日経平均と景気循環:2007年1月~2021年6月(1日まで)

出所:景気後退期の判断は内閣府、ただし2018年10月に始まった景気後退期が2020年6月に終了しているというのは楽天証券の判断。景気停滞期は、楽天証券の判断。後退すれすれまで景気が悪化したが景気後退に至らずに持ち直したところ

 2008年には、リーマンショックと呼ばれる世界不況がありました。日本の景気は、2008年2月にピークアウトしていますが、日経平均は、それより8カ月も早い2007年6月にピークアウトしています。このように、日経平均は、景気循環よりも半年から1年、先に動くことが多いと言えます。2014年、2015年には景気停滞局面がありましたが、日経平均はその少し前にピークアウトしています。

 ただし、景気と日経平均が、同時に転換した例もあります。2009年3月は景気が底を打つとほぼ同時に株価も底打ちしています。2012年11月もそうです。景気と株価が同時に底打ちしました。

 2018年10月からの景気後退では日経平均も同時にピークアウトしました。2020年の底打ち、日経平均が景気に先行しました。

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