2021年はバリューが強く、グロースが弱い

 2021年は世界的に、株式市場でバリュー(割安株)が強く、グロース(成長株)が弱い傾向がはっきり出ています。日本株では、TOPIXバリュー指数が強く、TOPIXグロース指数が弱くなっています。

TOPIXバリュー指数、グロース指数、TOPIX、日経平均の年初来上昇率、年初来の動き:2020年12月30日~2021年5月28日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成、2020年12月30日の値を100として指数化

 バリューが強く、グロースが弱い今年の流れは、昨年と正反対の動きです。2020年はコロナ禍でも好調なIT関連のグロース株が大きく上昇する中、金融業、製造業、資源関連株などの景気敏感株が多いバリュー株は不振でした。

 2021年は世界景気の回復色が強まったことで、景気敏感バリュー株の上昇率が高くなる一方、昨年の上昇でPERなどの指標でやや割高になっていたグロース株は上値が重くなっています。