iDeCoやつみたてNISAで長期分散投資するなら?

 ご参考までに、一般の個人投資家が少額(100円以上1円単位)から投資できる追加型投資信託をご紹介します。図表4は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の基準価額と運用純資産の推移を示したものです。

 米国籍ETF(上場投資信託)として著名な「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(ティッカー:VTI)に連動するように運用されている投資信託で、米国市場の大型株から小型株までを網羅する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(約3,800銘柄で構成される時価総額加重平均指数)」の円換算パフォーマンスに連動を目指すインデックス・ファンドです。

同投資信託は、「iDeCo」(イデコ:個人型確定拠出年金)や「つみたてNISA」(ニーサ:積み立て型の少額投資非課税制度)に活用できるファンドとして注目されています。

 基準価額の1年前比騰落率は+52.6%で、年初来騰落率は+19.4%。定時定額投資を中心とする長期投資資金の流入が続いており、運用純資産は約2,589億円に増加しています(4月末)。

 米国株が下落する場面では、米国市場に幅広く長期分散投資できるインデックス・ファンドを活用した「押し目買い」や「積み増し買い」を検討したいと思います。

<図表4:「100円」から投資できる米国株式インデックス・ファンド(参考例)>

(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2018年初~2021年4月末)

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