100円から投資できる米国株ファンドで「押し目買い」を実践

 MPT(現代投資理論)によると、「相場変動はランダムウォーク(千鳥足)に近く事前に予見することは不可能」とされます。実際、マーケット・タイミング(短期売買)は「言うは易く行うは難(かた)し」です。

 一般の個人投資家は、「米国株式が長期・分散・積立投資に報いてきた市場」である実績にまずは注目したいと思います。

 図表3は、約30年前(1991年初)を起点に米国株式全体(S&P500指数/配当込み/円換算)に3万円ずつ定時定額投資を続けた場合の投資成果を検証したものです。

 相場に大小の乱高下はありましたが、ドルコスト平均法(株価が下落すると購入口数が増加する)と複利運用(雪だるま効果)で累計投資口数が着実に増加した結果、長期では運用総資産(時価)が大きく膨らんできました。

 具体的には、2021年4月末時点の運用資産額は時価で約6,760万円となり、累計投資元本額(1,092万円=3万円×364回)の約6.2倍に膨らんできた市場実績がわかります。

<図表3:米国株の「長期・分散・積立投資」実績を検証する>

(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(1991年初~2021年4月末)

 高値圏で推移してきた米国株が5月以降に調整局面を迎える可能性は否定できません。株価が下落する際には「Stay Invested」(投資を続ける)との方針を重視したいと思います。