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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]日経平均どこまで下げる?押し目買い?売り転換?
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3度目の緊急事態宣言発令は必至か。日経平均急落

 4月20日の日経平均は、前日比584円安の2万9,100円となりました。コロナ感染拡大を受けて大阪府や東京都などで緊急事態宣言の発令が避けられない見通しとなり、景気回復が遅れる懸念が広がったことが嫌気されました。

日経平均株価の推移:2020年10月1日~2021年4月20日

出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

 新型コロナのワクチン接種が遅れる中、コロナ感染が急速に拡大していること、中でも感染力の強い変異種の感染拡大が急ピッチであることを受け、20日午後に大阪府が3度目となる緊急事態宣言の発令を政府に要請することを決定しました。東京都などもその検討を進めています。

 3度目の緊急事態宣言が発令されれば、消費回復が遅れます。東京五輪の開催にも懸念が広がります。そうなると、これから本格化する3月期決算企業の決算発表時に発表される、新年度(2022年3月期)業績予想は保守的(低め)となる可能性が高まります。足元強まってきた景気・企業業績の回復期待に水を差されることになります。