新社会人の皆さんにお勧めしたいコモディティ(商品)関連の投資手法は“純金積立”

 社会人になりたての皆さん。ぜひ、純金積立に注目してください。筆者の専門がコモディティ(商品)だから、という点もありますが、純金積立は、これから資産形成を本格的に検討する人にとってうってつけの投資手法だと思います。

 金(ゴールド)は、“世界のお金”という側面を持っています。このため、金(ゴールド)のことを考えることは、世界情勢を考えることにつながります。大学院や大学、高校など、学びの庭から抜け出して目の当たりにしている社会が、何でできているのか、何がどう影響して動いているのか、わたしたちが住む、極東の島国日本の情勢ももちろん重要ですが、世界情勢を知ることは、自分を客観視できる機会にもなり、非常に重要です。金(ゴールド)へ関心を寄せることは、必ずや世界情勢を知るきっかけになると思います。

 また、以前の「アドラー心理学に学ぶ、純金積立で成功するための秘訣[1]」と「アドラー心理学に学ぶ、純金積立で成功するための秘訣[2]」で述べたとおり、投資対象が、上がる(騰がる)ことが正義とみなされやすい株式ではない、複数のテーマ起因の一定の上限と下限が存在し得る金(ゴールド)であり、累積保有数量を効率的に増加させる価格下落も、最終取引価格を有利にする価格上昇も発生し得るため、純金積立(金+積立)は効率的な投資手法だと、考えられます。

 以下の図のとおり、超長期的に見て、長期的な3つのテーマが作用して、金相場には一定の上限と一定の下限があると筆者は考えています。その意味では、純金積立にあたり、際限なく上値を追い続けるケース(最終取引価格の反発の難易度が上がるケース)や、急落して価格が戻らないケース(最終取引価格が有利にならないケース)が起きる可能性は、超長期的に見て、低いのではないかと、考えています。

図:6つのテーマが与える金相場への影響(イメージ)

出所:筆者作成

 また、上記に加えて、純金積立が、これから資産形成を本格的に検討する人にとってうってつけの投資手法だと考える理由は、取引の仕組みそのものや取引画面がシンプルだという点です。純金積立の仕組みの説明や取引画面上に、難解なカタカナや熟語、アルファベットはほとんど出てきません。世の中のさまざまな金融商品において、シンプルさは、純金積立が群を抜いていると、筆者は感じています。

 今回は、新社会人の皆様へのメッセージという体裁で、書きました。社会とは、摩訶不思議だったり、単純だったり、さまざまな側面がありますが、ひとまずは、変化するものだという認識を持つことが非常に重要です。変化する、すなわち、常識が変化する、ということです。社会の常識が変化すれば、市場の常識も変化します。感覚的には、早ければ1年もたたないうちに、市場に存在した常識が過去の常識になってしまうケースすら、あるような気がします。

 本レポートで述べた、“3つの密になるべき要素”を、ぜひ意識してみてください。現代社会の変化の激しさに飲まれることなく、多くの人が気が付かないことに気が付けるようになると思います。新社会人の皆さんの活躍をお祈りしています。

図:密になるべき3つの要素

出所:筆者作成

[参考]楽天証券の純金積立の紹介

楽天証券の純金積立「金・プラチナ取引」はこちらからご参照ください。

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

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1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

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金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)