ユーザー・エンゲージメント

このような工夫をした結果、スナップチャットのユーザーの6割が、毎日、スナップを撮り、送信しています。また一日平均18回、スナップチャットを見ます。一日平均の滞在時間は25~30分です。

つまりスナップチャットにハマっているユーザーは、とても頻繁にスナップチャットを利用しているということです。

その場合、重要なのは特定の友達との間で密度の高いコミュニケーションをすることであり、「たんにフォロワー数が多いことが良いことではない」という考え方を同社は持っています。この点に関しては、日本のLINE(ティッカーシンボル:LN)の価値観に近いとも言えるでしょう。

市場機会

2016年の世界の広告市場は調査会社IDCの調べによると6,520億ドル市場でした。これが2020年までに7,670億ドルに拡大すると見られています。

その中でモバイル広告市場は最も急成長しており、2016年の660億ドルから2020年には1,960億ドルへと拡大すると予想されています。

スナップチャットのユーザーは13歳から34歳が中心です。

調査会社ニールセンによると過去5年で、18歳~24歳のTV視聴時間は-35%でした。同様に25歳~34歳では-24%でした。これは若者のテレビ離れが起きていることを示唆しています。

すると広告主はテレビが失いつつある若者を中心とした視聴者層を追いかけて、広告予算をスナップなどの新しいメディアへシフトしなければいけないのです。