スナップの費用構造
次にスナップの営業費用を見ると、同社の場合、外部企業にデータセンターの運営を委託している関係で、インフラコスト、周波数帯域の確保、ストレージなどは全てアウトソースしています。これはそれらを使った分だけ費用が発生することを意味します。
スナップチャットはピーク時にユーザーが集中するので、それに合わせて余裕を持たせた自社インフラを備えるのは非効率的です。しかも今、急成長しているので、もし設備投資を自前でやるとすれば、プランニングは困難を極めます。
同社が運営の全てを外部委託する理由は、そのような理由によります。
このことは言い換えれば、同社は資本リスクを取らない選択をしていることを意味します。
インフラストラクチャ・コストは損益計算書の中ですべて費用として計上されるので、設備投資額は四半期ごとにわずか1,700万ドル前後でしかありません。するとグロスマージンはユーザー当たり売上高に占めるユーザー当たりコストによって決定されます。
2016年第1四半期は-94%、2016年第4四半期は8.6%ということになります。