米国で早くも「インフレ懸念」の声も。CRB指数が急上昇

 米国で、コロナ・ワクチンの接種が進みつつあります。ワクチンが一定の効果を発揮すると、年後半にはコロナ収束による「リベンジ消費」の盛り上がりが見込まれます。そこに、コロナ対策の大型財政出動が重なると、年後半に米景気がやや過熱するリスクがあります。

 米国で、早くも「年後半にインフレ懸念」という議論が出つつあるのは、コロナ収束と財政出動が重なる可能性を考慮したものです。実際、米国の商品先物取引所等で売買されている商品価格から算出されるCRB指数(欧米の商品先物取引所等で売買されている商品価格から算出される国際商品先物指数)は、足元急上昇しています。

CRB指数の推移:2000年1月~2021年2月(22日)