ステップ3:購入商品の選定
購入商品の選定がようやく3つ目のステップで登場する。
好みの個別銘柄を選んだり、ファンドマネージャーの話を講演などで聞いて、好みの投資信託を選ぶのも3つ目のステップであり、1歩目ではない。
初心者が少額投資をするなら、興味関心のあるもので何を買ってもよい。レバレッジをかけないこと。そうすれば、うまくいかなかったときに、あまり金額的ダメージは大きくならずにすむからだ。
もし、商品選びに悩むようであれば、「国内外の株式に投資するファンド」「国内外の複数のアセットクラスに投資するバランス型ファンド」のどちらかを1つ選べばいいだろう。ここで意識したいのは、集中投資より分散投資を意識することだ。
いくつも個別株を組み入れたり、ファンドを複数購入すると負担がむしろ増える。興味があるとしても初心者の投資デビューでは数銘柄に抑えておくほうがいい。
多くの人はたくさんある個別銘柄、投資信託の選択だけで苦労し、むしろデビューを遅くすることがある。これは時間的損失のほうが大きい(こういう人はあっという間に数年を浪費する)。
悩むくらいなら「(預貯金)+(複数銘柄に分散投資をしたファンド1つ)」の組み合わせでポートフォリオを作って投資デビューしたほうがいい。30代の投資デビューは早いほどいい。
「つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)対象」の商品を選べばコストを低く抑える一次審査を通過しているので絞り込みしやすい。できれば、年0.2%程度の運用管理費用(信託報酬)のものから選んでみるといいだろう。
ちなみに、運用にかかるコストが高いことは元本割れしない保証ではないので(それはプロが運用を担当しようとも)、初心者はデビュー時に誤解をしないようにしたい。