【NISA口座】生じた売却損益は何もしなくてOK

 NISA口座で生じた売却損益を把握する必要がない理由は、そもそもNISA口座で保有している株を売却して生じた利益は非課税、損失は切り捨てになり、いずれも確定申告が不要だからです。

【一般口座】「損益を自分で計算」+「確定申告」

 一般口座で売却した株がある場合、ご自身でまずやらなくてはならないのが、売却した株の損益を計算することです。

 特に、同じ株を複数回買って、その中の一部を売却する、というような場合、「総平均法に準ずる方法」により取得費を計算し、売却価格から差し引いて利益を計算するという少しややこしい作業が必要になります。

 計算方法については、国税庁のパンフレットも参考にしてください。

 計算の結果、利益が生じたら確定申告をして税金を納付する必要があります(ただし、後述しますが、確定申告不要な場合もあります)。

 また、損失が生じた場合も確定申告をすれば、3年間にわたり損失の繰り越し控除ができ、将来の利益と相殺して税額を減らすことができます。