逆張り指標は、短期的な投資判断にはあまり役に立たない

 今日は、オシレーター系指標(逆張り指標)を使い、日経平均が反落するタイミングについて考えます。テクニカル指標には、オシレーター系(逆張り)とトレンド系(順張り)があります。

  • オシレーター系(逆張り)指標:相場の転換点を探るもの。上がってきた株が上げ過ぎから下落に転じる転換点、あるいは、下がってきた株が下げ過ぎから上昇に転じる転換点を探る。
  • トレンド系(順張り)指標:トレンドが継続中であることを確認する指標。上がってきた株がさらに上げる、あるいは、下がってきた株がさらに下げると予想されるものを探る。

 テクニカル指標を見るとき、赤字で記載した重要ポイントは、頭に入れておいてください。

◆短期トレードでオシレーター系(逆張り)指標を使うことは原則禁物

 オシレーター系指標は、株式の短期トレードに向きません。短期トレードは、トレンド系指標で行うのが鉄則です。

 ただし、これには例外があります。それは、以下の点です。

◆オシレーター系指標で極端な値が出た時には、短期トレードでも有効な場合がある

 オシレーター系指標は、原則、中長期投資を考える際に使うべきものです。ただし、例外として、オシレーター系で極端な値が出る場合は短期トレードでも有効になることがあります。

 現在の日経平均には、オシレーター系指標で「短期やや過熱」の指標が出ています。ただ、これはあくまでも「短期的な弱い過熱感」です。これだけを頼りに日経平均先物をどんどん売っていくのは危険です。短期的な過熱感は、日経平均が現値近辺で数週間もみ合う(日柄調整)か、あるいは数百円下げれば(値幅調整)、消えます。

 最終的には、ファンダメンタルズ(来年の景気・企業業績)が日経平均の方向を決めますが、今日はその議論をしません。