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投資家は「金融政策がマーケットを支える」と認識

 今年最大の政治ビッグイベント「米大統領選」が終了したタイミングで、改めて認識しておくべきことがあります。「コロナ急落の後、株価は何によって回復軌道を取り戻したか?」ということです。

 これは間違いなくFRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)、日本銀行をはじめとする世界の中央銀行が実施している緩和的な金融政策です。

 それにより生み出された流動性によって世界の株価は回復したのです。コロナ禍で金融危機に陥ることもありませんでした。この流れは米国の大統領が誰になろうと変わることなどありません。

 新型コロナウイルスに対しては、かねてより「ワクチン」の開発が待たれています。欧米の製薬大手が開発したワクチンが今後数カ月以内に承認されるという情報はあるものの、確信があるわけではありません。

 ただ、仮にワクチンの開発が遅れ、今よりも感染が拡大し、主要国の都市ロックダウンが行われる事態になったとしても「さらなる金融緩和によってマーケットは支えられる」と多くの投資家は考えているとみられます。時々のニュースに一喜一憂することがあったとしても、根底ではそのような捉え方でしょう。