日経平均は当面、上値重いが、年末には2万4,000円まで上昇を予想

 日経平均が、年初来高値(コロナ・ショック直前、1月20日の2万4,083円)に近づくためには、以下の【1】【2】【3】、3つの局面で日本株を買い付けた投資家の「戻り売り」をこなす必要があります。以下、2017年以降の日経平均チャートをご覧ください。

日経平均の動き(週次):2016年末~2020年8月14日

出所:楽天証券、楽天DI2020年5月

 2018年以降、2万4,000円超えをトライして、以下の通り、3回失敗しています。

【1】2018年12月
世界景気は好調だったが、米長期金利が3%に迫ったことを嫌気して、世界株安に。

【2】2018年1011月
米長期金利が3%を超えて上昇したことを嫌気、さらに米中貿易戦争により世界景気が急速に悪化してきたことが嫌気され、世界株安に。

【3】2019年12月~2020年2月
 米中協議が「第1段階の合意」に達し、世界景気回復期待が出ていたところで、コロナ・ショックが起こり、世界景気は奈落の底に突き落とされ、世界株安に。

  結論は毎回述べていることと、変わりません。日本株は割安で、長期的に買い場との判断を維持します。ただ、短期的には急落急騰を繰り返すと思います。時間分散しながら、割安な日本株を少しずつ買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えます。

 7~9月に続き、10~12月も世界経済の回復が続いていることがわかれば、今年の年末には、日経平均は2万4,000円まで上昇すると予想しています。

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