世界株高は続いている、世界景気回復期待が背景に

 経済再開にともなう世界景気の回復期待から、世界株高は続いています。

日経平均・NYダウ・米ナスダック総合指数・上海総合指数の動き比較:2019年末~2020年8月21日

出所:楽天証券、楽天DI2020年5月

 もっとも強いのが米国株です。世界のITインフラを支配しているGAFAM(グーグル・アマゾン・フェィスブック・アップル・マイクロソフト)の比率が高い米ナスダック総合指数は、連日、史上最高値の更新が続いています。

 8月21日には、NYSE(NY証券取引所)上場の主要株で構成されるS&P500指数も最高値を更新しました。ただし、NYダウは、米国ではややオールド・インダストリーに属する航空機大手ボーイング・建機大手キャタピラーなどの組入比率が高いため、日経平均と同様に、やや上値が重くなっています。

 4~6月に戦後最悪の落ち込みとなった世界経済ですが、7-9月からは回復が見込まれています
新型コロナの感染再拡大や米中対立激化が、回復の妨げとなっていますが、それでも世界景気の底は4~6月で、7~9月からは緩やかな回復が続くとの見方が、世界株高を支えています。