ITサービス産業が持続的に成長する時代に

 21世紀の成長産業筆頭として、ITサービス産業があります。リモートワーク・リモート会議・リモート診療・オンライン学習・Eコマース・ネット金融・QRコード決済・ネット広告・ゲーム・音楽配信・動画配信・人材紹介・カーシェアリングなど、さまざまな成長分野があります。これに伴い、ITインフラの構築・高度化が喫緊の課題となっています。

 ITインフラ構築は、民間の大企業から先に進みました。中小企業や官公庁は、相対的に遅れていましたが、2016年以降、中小企業や官公庁でも、ITインフラ整備が待ったなしとなりました。

 2016年から導入されたマイナンバー制度や、2019年の消費増税、キャッシュレス決済の広がりが起爆剤となったのです。
 さらに、2020年にコロナ危機が起こり、リモートワークやリモート会議の広がりによって、ITインフラを強化する必要が出ています。行政も、迅速な行政サービスを執行するために、地方自治体のIT装備を強化しなければならない必要性も理解されました。

 この流れは、来年以降も加速が予想されます。来年以降、5G(第5世代移動体通信)が本格普及すれば、スマホを使ったITサービスがさらに高度化すると予想されます。それに対応するため、民間企業も官公庁も、さらなるITインフラの強化が必要になります。

 一方、ネットでなんでもやる時代になる中、ネットを使った犯罪も、年々、巧妙化する問題があります。サイバーセキュリティ対策を強化するニーズも、民間企業・官公庁ともに継続的に拡大していきます。