投資判断:富士通・日本電気の投資価値が高いと判断

 今日コメントした5社について、安定的に成長する力だけを考えるならば、野村総合研究所・オービックの2社が高く評価できます。

 ただし、両社とも、安定成長が評価されて、PER(株価収益率)など株価バリュエーションは、やや高めとなっています。

5社の株価バリュエーション比較:2020年8月5日時点

出所:PER(会社予想)は、5日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。ただし、NTTデータは、会社予想を未公表。PER(市場予想)は、5日株価を今期1株当たり利益(日経QUICKコンセンサス予想)で割って算出

 富士通・日本電気は、業績がやや不安定な分、PERは16~19倍と、相対的に割安です。構造改革で生まれ変わりつつある富士通・日本電気の方が、投資価値は高いと判断しています。
 NTTデータについても、中長期的な投資価値は高いと考えていますが、4-6月の決算を発表する8月7日まで、投資判断は保留します。

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