値上がり率ランキング(5銘柄)

1 ストリームメディアコーポレーション(4772・ジャスダック)

 在宅時間が増えるなかでのニーズを捉える新サービスの発表に買いが殺到。同社は22日、世界初のオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」で、大人気ガールズグループTWICEを皮切りに、様々なグローバルアーティストの公演の開催を予定していると発表しました。これまでの利益の絶対額が小さい(今期の営業利益予想は0.4億円)だけに、「Beyond LIVE」の寄与による業績変化率への期待を先取る格好へ。

2 ロコンド(3558・東証マザーズ)

 業績サプライズで急騰! 14日の第1四半期決算と併せて、今2021年2月期の業績予想を開示。売上高は前期比17%増の100億円、営業利益は15億円の黒字、最終利益は12億円の黒字に転換するとした超絶好決算を受け、翌日から2日連続ストップ高に。

 コロナの外出自粛で靴の需要は落ちたものの、5月、6月の商品取引高推移に回復基調が見られていると。また、自社企画商品の販売を抜きにしても、年間10億円の営業利益が出せる収益体質になっていると見ているようです。開示された業績予想ベースでは、発表日14日終値の予想PERは13倍台。上場来高値を更新したことによる需給妙味の買いも交えながら、割安修正が一気に進んで上場来高値を更新しました。

3 Jストリーム(4308・東証マザーズ)

 コロナ禍でインターネット配信の需要急増が見込めるテレワーク関連株として人気化してきた同社。30日発表の第1四半期決算に向け、好決算を先回る決算プレーで上昇を続けていましたが、実際出した好決算を受けて一段高に。

 30日発表した第1四半期決算では、売上高が前年同期比44%増で、営業利益は同60倍! 各種イベントのインターネットライブ配信などの需要はやはり凄まじかったようで…。なお、通期予想も開示。21年3月期の通期予想は売上高が前期比22%増の103億円、営業利益が同64%増の9億円を見込むとしています。

4 BASE(4477・東証マザーズ)

 ECサイトのプラットフォームを提供していることで、巣ごもり関連株の主力ネット株として人気化。7月前半は連日上場来高値を更新、まさに買いが買いを呼ぶ圧巻の値動きになりました。3月安値の774円が、7月高値は6,480円。コロナがここまで株価を変貌させるか…と驚きしかない銘柄です。

 上昇過程では、証券会社のレポートも刺激材料に。国内大手証券が16日、SaaSモデルで高成長が期待できることから、投資判断「2」、目標株価7,000円で新規カバレッジを開始。前月にレーティングを付与した別の証券会社の目標株価は3,680円でしたから、アナリストでも見方が随分違うようで…。

5 マクアケ(4479・東証マザーズ)

 コロナ影響で需要増が期待されるクラウドファンディング。購入型の支援プラットフォーム「マクアケ」という新規性の高いビジネスを手掛けているため、巣ごもりによるEC需要拡大との連想で4月以降買われ続けた銘柄でした。7月に入ると、一部国内証券が新規「アウトパフォーム」、目標株価8,300円で調査を開始。期待感満載のまま、21日に第3四半期決算が発表されました。

 これが想像をはるかに超える好決算に。第3四半期時点の営業利益は前年同期比9.4倍となり、20年9月期通期予想を上方修正しました。売上高を前回予想の21億円から29億円(前期比2.2倍!)に大幅増額。強烈な売上の伸びで、株価指標面での割高感には目をつぶれ! といった雰囲気に。