国内新興株市場のムード悪化に注意

 最後に、話を再び国内に戻して、新興株市場の状況も確認します。

■(図5)マザーズ指数(日足)とMACDの動き(2020年7月3日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図5はマザーズ指数の日足チャートとMACDの動きです。

 先週末のマザーズ指数終値977.85ポイントとなり、前週末終値(1047.36ポイント)比で約6.6%安と大きく下落しました。これにより週足ベースで12週続いた連騰記録が途絶えた格好です。また、株価が25日移動平均線を明確に下抜けた他、5日と25日移動平均線とのデッド・クロスも出現しており、チャートがやや崩れた印象です。

 下段のMACDも下向きが続いているため、早い段階で持ち直すことができないと、下落が加速し、市場のムードが悪化してしまう可能性があるため、今週は新興株市場の動きについても留意しておく必要がありそうです。