中長期トレンドも勢いに陰り?

 次に、週足チャートで中長期のトレンドの勢いについても見ていきます。

■(図3)日経平均(週足)とMACDの動き(2020年7月3日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 週足チャートの日経平均では、13週移動平均線がやや角度が急な上昇、52週移動平均線も緩やかな右肩上がりなのに対し、26週移動平均線が下向きと長短の方向感が入り乱れている状況です。

 また、下段のMACDは3月下旬にマイナス1,600円辺りで切り返し、その後も順調に0円ラインも上抜けるなど順調に戻り基調を描いてきました。足元でもMACDは上向きが続いていますが、MACDとシグナルの価格差を棒グラフで表したヒストグラムを見ると、やや減少傾向となっています。トレンドに勢いがあるときは、MACDが先行して動くため、シグナルとの乖離(かいり)が進んでいくのですが、最近は勢いに陰りが見えつつあるのかもしれません。