米国株市場は上値が重い

 続いて、米株市場についても見ていきます。

■(図4)米NYダウ(日足)の動き(2020年7月2日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週の米株市場は、週末が休場のため4日間の取引でしたが、NYダウは前週末終値比で約3.2%の上昇を見せました。ただし、終値ベースでは25日と200日移動平均線を抜け切れておらず、上値の重たさも見せています。

 そのため、米株市場が強さを取り戻せるかも注目されます。今週の米国は経済指標等のイベントが少なめとなっていますが、最近の米株市場は、指標の結果が良ければ素直に好感、悪ければ政策対応期待といった具合に、「いいとこ取り」の反応で株価水準を保っていた面があるだけに、イベントの少なさによって、相場の視点が香港情勢などの政治面に向かってしまうと値動きが荒くなってしまうことも考えられます。