では、上方向と下方向のどちらの意識が強いかと言えば、現時点では下方向がやや優勢です。その理由としては、上値のブレイクラインを超えても、これまでにも紹介した2万3,000~2万4,000円台の「抵抗帯」が控えている他、三角もちあいの形状です。

■(図2)「三角もちあい」について

 

 上の図2は三角もちあいの主なパターンです。左側のパターンでは、もちあいの上放れが、そのまま直近高値超えとなるため、上昇に弾みがつくことが多いのですが、右側のパターンでは上放れても、もちあい形成時の上値が切り下がっているため、直近の戻り高値のハードルを次々と超えていく必要があり、左側のパターンと比べるとやや弱い形になります。足元で形成されている三角もちあいは右側のパターンになります。

 先ほどの抵抗帯による上値余地の意識もあるため、相場のムードを強気にさせる材料が出てこない限り、上放れたとしても、いったん2万3,000円付近での利益確定が無難かもしれません。