ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ

 ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ティッカーシンボル:ZM)はクラウド・ベースのビデオ会議アプリの会社です。ズームを使えばノートパソコン、スマホなど、デバイスを選ぶことなく多人数のビデオ・チャットに参加することができます。

 同社はIPO(新規株式公開)して以来、一度もコンセンサス予想を下回る悪い決算を出したことはありません。業績予想は上方修正に次ぐ上方修正で、いまとても勢いに乗っています。

 先日発表された同社の第1四半期決算はEPSが予想10¢に対し20¢、売上高が予想2.04億ドルに対し3.28億ドル、売上高成長率は前年同期比+169.0%でした。

 地域別売上高は米州が2.46億ドル、欧州中東アフリカが5,130万ドル、アジア太平洋が3,130万ドルでした。

 残存パフォーマンス義務は10.68億ドルでした。内訳はディファード・レベニューが5.52億ドル(+270%)、未請求額が5.16億ドル(+127%)でした。前年同期の残存パフォーマンス義務は3.77億ドルでした。

 GAAPグロスマージンは68.4%、ノンGAAPグロスマージンは69.4%でした。

 GAAP営業マージンは7.1%、ノンGAAP営業マージンは16.6%でした。

 売上高に占めるR&D費用はGAAPベースが8.0%、ノンGAAPが6.4%でした。

 売上高に占めるセールス&マーケティング費用はGAAPベースで37.0%、ノンGAAPベースで31.5%でした。

 4月末のキャッシュは11億ドルでした。

 営業キャッシュフローは2.59億ドルでした。前年同期は2,220万ドルでした。フリー・キャッシュフローは2.52億ドルでした。前年同期は1,530万ドルでした。

 社員10人以上の課金顧客企業数は前年比+354%の26.5万社でした。年間売上高10万ドル以上の大口顧客数は前年比+90%の769社でした。

 ネット・ダラー・エクスパンション比率は130%でした。

 第2四半期のEPSは予想11¢に対し新ガイダンス44~46¢が、売上高予想2.24億ドルに対し新ガイダンス4.95~5億ドルが提示されました。

 2021年度のEPSは予想44¢に対し新ガイダンス$1.21~$1.29が、売上高予想9.4億ドルに対し新ガイダンス17.75~18億ドルが提示されました。