クラウドストライク

 クラウドストライク(ティッカーシンボル:CRWD)はクラウドを通じてインターネット・セキュリティーを提供する企業です。同社の場合も新規株式公開(IPO)して以来、全ての決算発表がコンセンサス予想を上回っています。

 リモートワークで自宅から仕事をする社員が増えているということは、普段、企業が要求するような高いセキュリティーを自宅のノートパソコンやスマホにも届けないといけないことを意味し、そのためには従来のファイアウォールのような防御の仕方では到底対応できないことを意味します。

 そこで企業が真っ先に導入を考えるのがクラウドストライクです。

 先日発表された同社の第1四半期決算はEPSが予想-6¢に対し2¢、売上高が予想1.65億ドルに対し1.78億ドル、売上高成長率は前年同期比+85.3%でした。

 アニュアル・リカーリング・レベニュー(ARR)は+88%の6.86億ドルでした。

 サブスクリプション・グロスマージンは77%でした。前年同期は72%でした。

 営業キャッシュフローは9,860万ドルでした。前年同期は140万ドルでした。フリー・キャッシュフローは8,700万ドルでした。前年同期は-1,610万ドルでした。

 期中830社の新規顧客を獲得しました。総顧客数は6,261社です。

 4つ以上のモジュールを購入した大口顧客数は+55%の増加を記録しました。

 第2四半期のEPSは予想-6¢に対し新ガイダンス-2¢から0¢が、売上高予想1.73億ドルに対し新ガイダンス1.86~1.9億ドルが提示されました。

 2021年度のEPSは予想-12¢に対し新ガイダンス-8¢から-5¢が、売上高予想7.31億ドルに対し新ガイダンス7.61~7.73億ドルが提示されました。

 今回の決算では大企業、中小企業どちらのビジネスも好調でした。海外も好調でした。顧客は、より沢山のモジュールを購入しています。パイプラインは充実しています。

 新型コロナウイルス後、サイバー攻撃は増加の傾向にあります。ヘルスケア企業、研究機関に対するサイバー攻撃も増加しています。

 同社はアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)のAWSと積極的営業を展開しています。AWSと組むことで営業がやりやすくなっています。

 同社の提供する「ディスカバー・モジュール」はIT衛生を維持する機能を持っています。在宅勤務している社員のシステムをどう監視・保護するか? は世界のITセキュリティー担当者の頭痛の種になっています。その際、クラウドストライクのディスカバー・モジュールがとても役に立ちます。