4月の株価値上がり率ランキング

 4月もテーマとしては新型コロナウイルスにまつわる切り口が強かったのですが、何といっても数年に1度レベルの好地合い。“これが上がったから(似たような)これも上がる”的な連鎖反応がいたるところで見られました。その最たる例が、3月IPO株のバブル化現象でしょう。

 3月といえば、IPO銘柄の初値の公開価格割れが続出し、いわゆる“IPO株神話”が崩壊しました。そして、これを理由に4月IPO予定銘柄の「上場キャンセル」が相次ぎます。4月にIPOの延期・中止を決めた企業数は14社で、これは史上最多です。

 ただ、IPOという資金吸収要因が消えていくことは、既存の上場銘柄にはポジティブでもあります。それが理由なのか、何なのか…シンボルストックとなったサイバーセキュリティクラウドを筆頭に、NexToneや関通、ミクリードなど直近IPO銘柄が大活況に。

「そろそろ終わる」と言われながらも、連日で上値を切り上げる様は凄まじかったですね。まさに、短期間で資金を膨らませたい投機勢にとっての“禁断の果実”。「ストップ高に行くから買う」「次の日ギャップアップで始まるからS高でも買う」の繰り返しに。

市場 コード 銘柄名 月間騰落率
(%)
4月末
終値
前月末
終値価格
時価総額
(億円)
ジャスダック 2191 テラ 170.0 297 110 70
ジャスダック 7610 テイツー 156.0 64 25 37
東証マザーズ 7094 NexTone 139.1 6,060 2,534 187
東証マザーズ 3359 cotta 124.2 482 215 53
東証マザーズ 4493 サイバセキュリ 115.7 21,220 9,840 489
東証マザーズ 4563 アンジェス 115.5 1,489 691 1,672
ジャスダック 8256 プロルート 114.8 131 61 37
東証マザーズ 3542 VEGA 114.0 918 429 95
ジャスダック 7895 中央化学 113.9 721 337 152
東証マザーズ 7707 PSS 106.5 884 428 233
東証マザーズ 9326 関通 105.7 2,981 1,449 90
東証マザーズ 4586 メドレックス 92.5 333 173 51
東証マザーズ 7687 ミクリード 91.8 911 475 19
東証マザーズ 4598 DELTA-P 91.4 1,495 781 67
東証マザーズ 6557 GBHD 90.9 1,861 975 49
東証マザーズ 4490 ビザスク 83.0 1,830 1,000 157
東証マザーズ 4482 ウィルズ 81.4 4,055 2,235 187
ジャスダック 4690 日パレット 81.1 4,385 2,421 37
東証マザーズ 6090 HMT 80.4 882 489 52
東証マザーズ 7091 LPF 77.7 3,750 2,110 57
【単位】月間騰落率:%   4月末終値:円   前月末終値価格:円   時価総額:億円