4月の売買代金ランキング(人気株)

 先月に続き、売買代金トップは新型コロナウイルスのワクチン開発にいち早く名乗りを挙げたアンジェス。3月末の売買代金25日移動平均値66.5億円に対し、4月末は214.4億円と3倍以上に商いは膨らみました。

 流動性がさらに跳ね上がった状態で、株価が月間2.1倍強になったのもすごい! これは、2位のサイバーセキュリティクラウドにも言えること。買うから上がる、上がるから買う…このサイクルで作られた短期利益が他のバイオ株や直近IPO株へとグルグル回転しました。月の途中には、マザーズの何を買っても上がるような時期が何度かありましたね。

 売買代金のトップ20銘柄全て上昇するという、新興株市場では珍しいハッピーな1カ月に。これまで何度も書いてきましたが、新興株市場は“流動性”が全てです。

 この4月は、流動性が跳ね上がり、結果的に新興株市場の活況につながったと断定できます。1日当たりのマザーズ市場の売買代金平均は、1月が873億円、2月が785億円、3月が833億円…これが、4月に1,272億円に急増しました(前月比53%増!)。世界で最初に新型コロナ感染により巣ごもり生活をした中国の武漢で“株ブーム”が起きたことが話題になりました。

 日本でも、新興株が盛り上がり始めたタイミングを考えても、巣ごもり(例えば、テレワークで家にいる会社員がネットで株売買するなど)と新興株の相性が良好という意味で中国と似ている部分も?

市場 コード 銘柄名 4月末
終値
時価総額 売買代金
25日移動
平均値
月間騰落率
東証マザーズ 4563 アンジェス 1,489 1,672 214.4 115.5
東証マザーズ 4493 サイバセキュリ 21,220 489 90.1 115.7
東証マザーズ 4480 メドレー 2,760 779 53.9 39.3
東証マザーズ 9326 関通 2,981 90 35.7 105.7
ジャスダック 2484 出前館 1,462 1,250 35.6 37.9
ジャスダック 7564 ワークマン 6,870 5,623 35.2 15.7
東証マザーズ 4385 メルカリ 2,713 4,227 30.9 29.2
東証マザーズ 4434 サーバーワクス 14,890 503 29.7 14.0
東証マザーズ 3990 UUUM 2,397 468 20.0 16.6
東証マザーズ 3479 TKP 2,054 782 19.3 65.5
東証マザーズ 3906 ALBERT 5,190 231 18.5 51.1
東証マザーズ 6034 MRT 1,292 74 18.5 16.1
東証マザーズ 6095 メドピア 1,649 343 17.8 15.4
ジャスダック 4978 リプロセル 387 276 17.6 5.4
東証マザーズ 2160 ジーエヌアイ 1,489 646 17.4 16.6
ジャスダック 2702 マクドナルド 5,280 7,020 16.7 8.4
東証マザーズ 4586 メドレックス 333 51 15.2 92.5
東証マザーズ 6027 弁護士コム 6,820 1,518 14.9 61.4
東証マザーズ 4565 そーせい 1,510 1,165 14.4 16.9
ジャスダック 6324 ハーモニック 5,030 4,845 14.1 6.5
【単位】終値:円  時価総額:億円  売買代金25日移動平均値:億円  月間騰落率:%