日米金利差(2年金利)で動く、ドル/円為替レート

 最近10年間のドル/円の動きは、日米2年金利の差で、ほぼ説明できます。ドル/円為替レートと、日米2年金利差は、以下のように推移しています。

ドル/円為替レートと、日米2年債利回りの差:2008年1月~2019年11月(18日)
 

注:楽天証券経済研究所が作成

 過去10年を見ると、おおむね日米2年金利差と、ドル/円は連動していることがわかります。ただ、厳密にいうと、以下のように細かい相違があります。

【1】2008~2011年
日米金利差の縮小にしたがって、円高(ドル安)が進みました。

【2】2012~2014年
日米金利差が少ししか拡大していないのに、大幅な円安が進みました。2年金利の差では説明できない程、円安の進行が大きかったということです。

【3】2015~2016年
日米金利差が拡大する中で、円高が進みました。行き過ぎた円安に修正が起こったと見ることができます。

【4】2017~2018年
日米金利差が拡大しましたが、ドル/円は大きくは動かないレンジ相場となりました。その結果、行き過ぎた円安は修正されました。

【5】2019年
 日米金利差が縮小、ドル/円は理論値に近づき、大きなトレンドが出にくい。