米長期金利の動きが、ドル/円に一番大きな影響を与えてきた

 ドル/円の動きに一番大きく影響するのは、日米金利差です。日本の長短金利はほぼゼロ近辺に固定されているので、ドル金利の上昇低下が、そのまま日米金利差の拡大縮小に、つながっています。

 2018年は、4回(3、6、9、12月)米利上げがあったために、米金利が上昇し、日米金利差が拡大しました。2019年は、今のところ3回(8、9、10月)米利下げがあり、米金利が低下、日米金利差が縮小しています。

 9月以降、米景気堅調が再確認され、来年の世界景気への不安が低下したことから、米長期金利が上昇し、円安が進んでいます。

ドル長期(10年)金利と短期(3カ月)金利推移:2018年1月2日~2019年11月18日

注:楽天証券経済研究所が作成