日経平均は2万2,000円近くでやや膠着。米中貿易戦争、企業業績の先行きに不透明感

 9月に入ってから大きく上昇した日経平均ですが、戻り売りの出やすい2万2,000円台を前に上下とも動きにくくなっています。

 米中協議の行方を見極めるまで、積極的な売買を仕掛けにくくなっています。米中対立が緩和するならば、来年にかけて世界景気が回復する期待が高まり、世界的な株高につながると期待されます。ただし、まったく逆のシナリオもあり得ます。米中対立が一段とエスカレートし、世界景気がさらに悪化するリスクも残っています。

 もう1つ、注目材料があります。10月中旬から本格化する日本および米国の7-9月決算発表です。米中対立の影響が、企業業績にどのように表れるか見極める必要があります。

 決算発表期に、決算内容を受けて急騰あるいは急落する銘柄が増えそうです。ポジティブ・サプライズ(市場予想を大きく上回る決算)銘柄は株価が急騰、ネガティブ・サプライズ(市場予想を大きく下回る決算)銘柄は急落することになります。決算発表を間近に控え、今、積極的に売買を仕掛けにくい状況と言えます。