※この記事は2019年8月23日に掲載されたものです。
前回の第8回では、コーヒー相場の急騰について書きました。今回は貴金属銘柄の一つ、「プラチナ」の急騰の噺です。プラチナは過去数回、価格が変動していますが、今回はリーマン・ショック直前の急騰について解説します。
※プラチナの生産、消費、輸出、輸入などの基礎的なデータは以前のレポート「コモディティ☆クイズ 今回のテーマは「プラチナ」!」 で確認することができます。
2000年から2008年半ばにかけて、プラチナ先物価格が急騰
図1は、米国の先物市場で取引されているプラチナ先物の価格です。プラチナ価格の国際的な指標の一つです。
2000年ごろからプラチナ先物価格は記録的な上昇トレンドに入りました。1トロイオンスあたり500ドル近辺だったプラチナ先物価格は、2008年初旬から半ば(リーマン・ショック直前)にかけて、その約4倍となる2,000ドル台に急騰。
図1を一目見て分かる通り、プラチナ価格の歴史に刻まれる大きな上昇となりました。