※この記事は2019年7月26日に掲載されたものです。
前回の第7回では、綿花相場の急騰について書きました。今回は同じ農産品銘柄の一つ、「コーヒー」の急騰の噺です。
※コーヒー豆の種類や生産、消費、輸出、輸入などの基礎的なデータは以前のレポート「コモディティ☆クイズ【9】「コーヒー関連国(地図付)」の世界シェアは?」 で確認することができます。
1975年から1976年にかけて、コーヒー先物価格が急騰
以下は、米国の先物市場で取引されているコーヒー豆(アラビカ種)先物の価格です。これは、コーヒー豆の国際的な価格の指標の一つです。
1975年初頭、コーヒー価格は1ポンドあたり46セント前後で推移していました。しかしその後、1977年3月に300セントをつけました。およそ2年間で価格が約6倍になったのです。
これ以前の40年間、コーヒー相場は安値が50セント近辺、高値が300セント近辺で停滞していました。1975年前後の約2年間で、歴史的な安値から歴史的な高値まで、目いっぱい上昇したわけです。まさに歴史的な急騰だったと言えます。