誤解されている「アクティブファンド」

 2019年春に『いま選ぶべきアクティブ投信この8本!』(日本実業出版社発行)を上梓した中野氏からは、「アクティブファンド(投信)の迷信から目覚めよ」と題し、セゾン投信の理念を訴えつつ、市場で広まるアクティブファンドに対する迷信の裏側を解き明かしました。

 そして、これまでのアクティブファンドの問題点を指摘するとともに、問題があるアクティブファンドを見抜くための視点を伝えました。

 さらに、ホワイトボードを用いながら、「リスクの数字を低く抑えられるアクティブであれば、ローリスク・ハイリターンのポートフォリオを作ることができる」「インデックスファンドに劣らないアクティブファンドは数多くある」「成熟した経済の投信が必要になっている」「世界経済の成長を取り込めれば合理的なリターンが見込める」「テーマ型投資信託がなぜ長期投資に不向きなのか」など、アクティブファンド選びの要点を挙げて解説。

 アクティブファンドを取り巻く状況や、「生活者であり投資家である私たち」が考えるべきポイントについて、力強い説明がなされました。

「生活者兼投資家として責任を持って資金を動かす必要がある」と語る中野氏

 2人の専門家による、アクティブファンドについての深い解説を聞きながら真剣にメモを取っている参加者も多く、会場が大きな熱量に包まれていく様子がうかがえました。