いよいよOPEC総会(7月1~2日) 減産は続くのか⁉

 以下は、原油の“独自材料”に分類したOPECプラスの減産についてです。本日(7月1日)、明日(2日)に、重要な会合があります。昨日(6月30日)に期限を迎えたOPECプラスの減産を、継続するのか?終了するのか?を決定する会合です。

 会合のスケジュールは以下のとおりです。

 図:OPECプラスの会合(7月1~2日)のスケジュール(暫定)

出所:OPECの資料をもとに筆者作成

 

 継続や終了でも、継続の仕方、終了の仕方により複数の選択肢がありますが、筆者は以下の資料のとおり、減産を継続する必要があり、増産をする必要もあり、かつ増産が可能な状態にある現在の情勢を考慮すれば、昨年6月の会合同様、“限定的な増産を可能にした減産継続”で合意する可能性があると考えています。

 図:諸情勢から推測されるOPEC総会での決定事項

出所:筆者作成

 原油の“独自材料”としたOPEC減産において、7月1日と7月2日の会合で、減産延長で合意し、仮に原油価格が上昇したとしても、トランプ大統領起因の“共通の材料”が下落要因として作用し、上値が抑えられる可能性もあります。

 上半期に続き、2019年の下半期もさまざまな材料を“共通の材料”“独自材料”に分類しながら、状況をできるだけ立体的に把握していくことが重要だと思います。

 

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