米政策金利は据え置き、年内に利下げ示唆

 19日(日本時間では20日午前3時)、米国の金融政策を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)の結果が発表されました。米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は、FF(フェデラル・ファンド)金利の誘導水準を2.25~2.50%に据え置きました。

 ただし、FOMC声明文には「先行きの不確実性が増しており、成長持続へ適切な行動をとる」と記載されました。年内の利下げを示唆した形です。FOMCメンバー17人によるFF金利予測では、17人中8人が年内に0.25%の利下げが1回あると予測していることも分かりました。

 金融市場では、0.25%の利下げが、6月(19日)または7月(31日)のFOMCで実施されることを、ほぼ確実視していました。6月は利下げに動きませんでしたが、FOMC声明文で先行きの利下げを示唆したので、サプライズ(驚き)はありませんでした。

 先行き利下げを示唆したFOMC結果を受け、米長期金利はやや低下、為替は一時1ドル107.89円とやや円高(ドル安)に動きました。