日経平均は数年以内に3万円に到達すると予想

 今、株式市場にはリスク材料がたくさんあり、日経平均株価はこれからも急落・急騰を繰り返すと考えられます。ただし、日経平均は乱高下しつつも、長期的には上昇トレンドが続き、数年以内に3万円に達すると予想しています。

 月々1万円でも、日経平均インデックスファンドへの積み立てを続けていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

日本株はバブル崩壊を経て、PER・配当利回りなどの指標で見て割安となった

 1987年、日経平均が約2万円のときに、私は日本株のファンドマネージャーとなりました。以後、バブル相場で1989年12月に史上最高値3万8,915円をつけるのをファンドマネージャーとして経験しました。その後、バブル崩壊、リーマン・ショックを経て、2009年3月に7,054円まで下がるのも経験しました。今また、日経平均は2万円前後に戻っています。これからどうなるのでしょうか?

 私は累計25年ファンドマネージャーを経験した後、2013年2月からストラテジストに転じました。ここから日本株投資がとても面白い局面に入ると、今、考えています。

 日経平均は、私がファンドマネージャーを始めた約32年前と同水準にありますが、当時とは投資魅力がまったく異なります。今の方が、投資魅力が格段に高いと考えています。PER(株価収益率)や配当利回りで割安になったことに加え、バブル崩壊に苦しんだ平成時代に実施した構造改革の成果が出てきているからです。

日経平均推移、グラフ中に書き込んでいるPERは東証1部平均:1973年12月~2019年5月

出所:楽天証券経済研究所が作成