今週は、FRB(米連邦準備制度理事会)、SNB(スイス国立銀行)、BOE(英国中央銀行)、ECB(欧州中央銀行)、新興国ではトルコとメキシコが政策金利を発表します。米国の利上げは、ほぼ確実。スイス、英国、欧州は据え置きの予想となっています。トルコは据え置き、メキシコは利上げ方針。

 政策会合の前には、英国、ドイツ、米国の消費者物価指数が発表されますので、こちらも注目です。また金曜日には日銀短観が発表されます。

 2018年の米利上げは3回、とマーケットは考えていますが、FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーがトランプ減税効果を評価して経済見通しを上昇修正するならば、4回の利上げも期待できそうです。

 10月に量的緩和縮小を決定したECBは、政策に変更なし。来年も緩和スタンスを継続すると見られています。焦点は、ECBスタッフが発表する2020年までの経済見通しで、ECBの利上げ時期を考えるうえでも重要な資料となります。ECBの最初の利上げは2019年下半期になるとの予想です。

 スイスではインフレ率が上昇していることから、1年後には利上げとの観測が出てきました。経済的な結びつきの強い欧州のECBの動向をうかがいながらではありますが、ECBが予定通り緩和縮小を9月に完了したならば、次はSNBの出番になるでしょう。

 BOEが今後利上げするかどうかは、ブレグジット交渉次第です。交渉の第2フェーズの進捗次第では、英国経済の明るさが増し、利上げの余地が広がります。ただポンド高の条件としては、BOE利上げだけでは不十分です。ドルやユーロと事情が異なるところです。

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