シェイクシャック

 シェイクシャック(ティッカーシンボル:SHAK)はニューヨークをルーツとする高級ハンバーガー・チェーンです。同社でハンバーガー、ドリンク、フライドポテトなどのベーシックなセットを注文する顧客は平均して11.39ドル支払います。価格設定が他社より高い分、ずっしりとした満足感の得られる本格バーガーを出すことを自慢としています。

 現在の店舗数は143店舗で、うち自社店舗が79店舗、ライセンス店舗が64店舗となっています。海外は主にライセンス店舗による「資産を抱え込まない経営」を標榜しています。中でも同社はアジアに大きな期待を寄せています。日本では新宿と横浜に新規出店しました。また韓国でもシェイクシャックは強い人気を誇っています。今後、香港、マカオ、上海にも進出する予定です。

 2017年の店舗数成長率は+38%でした。直近の四半期の既存店売上比較は-1.6%と、同社としては不本意でしたが、この計算に参入された店舗数はわずか39店舗であり、同社の店舗の健全性を知るにはいささかデータ・サンプルが少なすぎると思われます。また期中テキサスとフロリダ州を襲ったハリケーンの影響で9店舗が一時閉鎖しました。

 第3四半期売上高成長率は+27%でした。

 

 また当初貧弱だった同社の営業キャッシュフローも近年、急改善を見ています。

 

 同社は一店舗当たりAUV(売上高)が 470万ドルと、驚異的に生産性が高いです。しかし今後、店舗数が増えるにつれて、ゆくゆくAUVは320万ドル程度に落ち着くと予想されます。

 同社株はIPO(新規株式公開)後一時持てはやされましたが、既存店売上パフォーマンスが落ち込んだ後、低迷してきました。しかしここへきて国際展開を軸とした新しい成長路線が明確になりつつあると思います。