クラッカー・バレル・オールド・カントリー・ストア

 クラッカー・バレル・オールド・カントリー・ストア(ティッカーシンボル:CBRL)は高速道路沿いに出店する、南部の料理をイメージしたファミリー・レストランです。

 同社の来店客の4割は旅行者で、長いドライブの休憩場所としてクラッカー・バレル・オールド・カントリー・ストアを選びます。レストランに土産物屋を併設している理由は、ゆっくり食事や買い物をすることで旅の疲れを癒す意味があります。

 リーマンショック以降、レストラン各社が苦戦する中で、同社は比較的業績の落ち込みが小さかったです。これは同社が長距離の旅行者をメインのターゲット顧客としていることと無関係ではないと思います。

 向こう5年の長期経営計画では既存店売上比較は0%~2%、新規出店による売上高成長は1%~2%を見込んでいます。EPS成長率は年率5%程度、これに約3%の配当を加えると、トータル・リターンは8%程度が見込めることになります。

 11月21日に発表された同社の第1四半期(10月期)決算では、EPSが予想1.85ドルに対し1.92ドル、売上高が予想7.19億ドルに対し7.10億ドルでした。なおハリケーンがEPSで7セント分、足を引っ張りました。既存店売上比較は+0.2%でした。

 サンクスギビングやクリスマスを家庭で過ごす顧客のために「ヒート・アンド・サーブ」、すなわち温めてすぐに食べられるパーティー料理の持ち帰りメニューを同社は展開しています。同社の主力メニューである南部料理は「ヒート・アンド・サーブ」に適しています。