日経平均は25日移動平均線に沿って反発続くも、2万3,000円が近づくと売りが増える
先週の日経平均は、1週間で269円上がり、2万2,819円となりました。ただし、2万3,000円が近づくと売りが増え、上値の重さを感じさせました。12月1日は、寄りつき直後に2万2,994円をつけましたが、その後、利益確定売りが増え、この日の日足は陰線となりました。
日経平均日足:2017年8月1日~12月1日
11~12月の日経平均の動きを簡単に振り返ります。
(1)一時2万3,382円まで上昇した11月9日は、上昇ピッチの速さに警戒感が広がり、売りが増えて、急落しました。
(2)一時2万2,000円を割れ、25日移動平均線に接した11月16日は、押し目買いが増え、急反発しました。
(3)2万3,000円が近づくと売りが増え、2万2,000円が近づくと買いが増える展開が続いた11月の日経平均は、三角もちあいを形成しました。
(4)11月30日、三角もちあいから、日経平均が上放れした形となりました。ところが、2万3,000円が近づいた12月1日は、売りが増えて陰線となりました。2万3,000円には売りの壁がある印象です。
今しばらく日経平均は、2万2,000~2万3,000円の間で、日柄調整が必要と考えます。ただし、日柄調整が終われば、再度、2万3,000円台に上昇すると予想しています。
11月は外国人の売り越しが続いた
日本株を動かしているのは、外国人投資家です。常に、外国人の売買動向を、ウォッチしている必要があります。先々週(11月20~24日)は、外国人の売り越しが続いています。
外国人投資家による株式現物・先物売買動向、および日経平均の変動幅:2017年9月4日~12月1日
10月に盛り上がった外国人の買いは既に一巡し、11月は売り越しに転じていることがわかります。私は、外国人がここからさらにどんどん売ってくるとは考えていません。いずれ、また日本株を買ってくると予想しています。ただし、実際に外国人がどう出るか、慎重に見ていく必要があります。
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