「中央銀行」は今後も強力な価格上昇要因に

 2010年以降続いている世界の社会・市場の大きな変化の流れを受け、特に新興国を中心とした各国の中央銀行による金(ゴールド)の買いが続いています。

 以前の「中央銀行が金(ゴールド)に注目する理由」で述べたとおり、長期的な価値保全・インフレヘッジ、危機時のパフォーマンス、効果的なポートフォリオの分散化などが主な理由で中央銀行は金(ゴールド)の保有高を増やしています。

図:中央銀行による金(ゴールド)買い越し量の推移

出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者作成

 また、米国の中央銀行にあたるFRBが管理する米ドルの供給量は長期視点で増加傾向にあります。金(ゴールド)相場はそれに追随するように上昇しています。通貨の供給量増加は当該通貨の価値希薄化懸念を強めるためです。

 先述のとおり、世界の社会や市場環境は2010年ごろから大きく変化してきた中で、「市場の金融緩和依存」が進んだ可能性があります。このことは、今後も長期視点で米ドルの供給量が増加することを示唆していると、考えられます。

図:米ドル通貨供給量と金(ゴールド)価格の推移

出所:米連邦準備制度理事会およびLBMAのデータをもとに筆者作成

 金(ゴールド)相場は歴史的な高水準で推移しています。ですが、長期視点で見れば、まだまだ、上昇する可能性があると考えます。「時代」に当てはまるテーマに注目し、ゆっくり価格動向を眺めてみてはいかがでしょうか。

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