一つのバスケットに全ての卵を入れるな

 高配当利回り銘柄への投資では、特定銘柄に集中投資すべきではありません。どんな銘柄にも、固有のリスクがあり、減配リスクが低く見えても、減配になって株価が下がることはあり得ます。

 1銘柄に集中投資するのは避けた方がよく、また同じ業種の銘柄ばかり買うのも望ましくありません。減配になりにくい性質を持った銘柄で、なるべくたくさんの銘柄・業種に分散投資すべきです。

 また、8月20日時点で平均分配金利回りが4.7%のJ-REIT(ジェイ・リート:国内の不動産投資信託)に分散投資するのもよいと思います。

<投資の参考銘柄:東証コア30の予想配当利回り上位10社(除くみずほFG)>

コード 銘柄名 業種 配当
利回り
株価:円
8月20日
1株当たり
配当金:円
4502 武田薬品工業 医薬品 4.5% 4,364.0 196
9434 ソフトバンク 通信 4.4% 1,967.0 【注】86
7267 ホンダ 自動車 4.3% 1,578.0 68
4503 アステラス製薬 医薬品 4.3% 1,712.0 74
9432 NTT 通信 3.4% 152.0 5.2
8316 三井住友FG 銀行 3.3% 10,000.0 【注】330
8058 三菱商事 商社 3.3% 3,024.0 100
8306 三菱UFJ FG 銀行 3.2% 1,544.0 50
8031 三井物産 商社 3.2% 3,083.0 100
8766 東京海上HD 保険 2.9% 5,578.0 159
出所:各社決算短信・QUICKより楽天証券経済研究所作成。予想配当利回りは1株当たり配当金(会社予想)を8月20日株価で割って算出
注:2024年の株式分割を考慮して、1株当たり配当金を修正。FGはフィナンシャルグループ、HDはホールディングスの略

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