株価急落からの見事なまでの急反発
8月2日、そして8月5日と歴史に残る急落となった日本株マーケットですが、その翌日である8月6日以降は一転して株価が急上昇、8月16日には日経平均株価の終値が3万8,062円67銭となり、8月2日と5日の下げを帳消しにする反発となりました。
日経平均株価は、7月11日につけた高値4万2,426円77銭と8月5日の安値3万1,156円12銭との差1万1,270円65銭のうち、実に7,000円近く回復し、8月5日の急落、そして8月2日の急落までもほぼ取り戻した形になっています。
皆さんは、8月2~5日の急落、そしてその後の急反発を、どのように過ごされたでしょうか?
安く買い仕込むことができた人はどうするか
もし8月6日、7日あたりに安く買い仕込むことができたのであれば、買った銘柄はかなりの含み益になっていると思います。
もし長期投資の方でしたら、安く買えたわけですからその後株価が反発しても無理に売却することなく、そのまま保有していればよいでしょう。
中期投資の方であれば、今回の急落時の安値を割り込んだ場合は損切りした方がよいと思いますが、せっかく安く買えたのですから安易な利食いは我慢するのがよいのではないでしょうか。
短期投資であれば、ここまで短期間で大きく戻ったわけですから、利益確定を考えることになるでしょう。
買いが相対的に遅かった場合は?
もし、買うのが相対的に遅く、底値からかなり反発してから買ったような場合はどうでしょうか。
イメージでいえば、現時点で含み益は出ているが、それほど大きくはない、という感じです。
例えば今回の急落時の底値が1,000円、そこから急反発して1,300円で新規買いして、現在の株価は1,400円、といったケースです。
底値からそれほど大きく反発する前に安く買い仕込めた人であれば、底値を割り込んだら損切りとしても大きな損失には至らないはずです。
しかし、かなり大きく反発した後に買ったような場合、もしここから株価が下がって底割れしてしまうと、売らずに保有していたら大きな損失につながってしまいかねません。
ですから、底値割れを待たずして、売却・損切りする価格をあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。
例えば買値まで下がったら撤退するとか、買値より5%下がったら損切りする、といったようにです。
もし移動平均線がらみでの損切りポイントが設定できるのであれば、25日移動平均線割れで損切りとか、5日移動平均線割れで売却、損切りという方法もよいでしょう。
ここからの新規買いはどう考えるべきか
では、ここから新規買いする際は、どのように考えるべきでしょうか。正直、株価が短期間で大きく反発しているわけですから、さらに大きな上昇を短期間で望むことは難しいでしょう。株価が急反発した後はある程度の反落があることが多いです。
事実、日経平均株価はわずか8営業日で、底値から22%も上昇しています。ここからさらに順調に株価が上昇するというよりは、いったん反落する可能性を強く意識した方が、大きな損失を避けるためには重要です。
ですから、ここからの新規買いは、株価が反落して押し目をつけるのを待って買う、反落せずに上値追いをするのであれば、無理に買わずに次の押し目を待つ、というようなスタンスがよいのではないでしょうか。
株価が急落した後は上昇することが多いように、急反発した後も下落しやすくなります。すでに安く買い仕込めている方はそれを大事にした方がよいですが、ここから新規買いするかどうかについては、株価下落の可能性も踏まえ、あまり無理のない範囲で行うのが無難だと思います。
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