「クイズでわかる!資産形成」(毎週土曜日に掲載)の第42回をお届けします。資産形成をきちんと学びたい方に、ぜひお読みいただきたい内容です。
今日のクイズ:収益基盤がしっかりしていて割安なのはどっち?
今日は、収益基盤がしっかりしていて、PER(ピーイーアール:株価収益率)から見て割安と判断できる銘柄を選ぶクイズを出します。
夏の嵐で日経平均株価(225種)が急落、ここは優良株を割安に買う好機と判断して、買う銘柄を選別します。
今回は、収益基盤がしっかりしていて、かつ、PERを見ながら収益価値から割安と判断される銘柄に投資することにしました。そこで、いつか買いたいと思っていたA社、B社のデータをチェックしました。両社の今期(2025年3月期)の業績予想と、予想PERを見ると、以下の通りとなっていました。
データを参考に、A社とB社、どちらを買ったら良いでしょう?
<A社、B社のPER>
A社の今期予想PER=10倍
B社の今期予想PER=20倍
(注)PER=(株価)÷(今期1株当たり利益)
企業の収益基盤の判断には利益率を見ること
クイズの答えを考えるために、ヒントを差し上げます。収益基盤がしっかりしているかどうか判断するためのヒントです。「収益基盤」とは、一定の利益を継続的に上げていける事業基盤のことです。
他社にまねできない、違いが明確なビジネスを有することが必要です。収益基盤がしっかりしているかどうか判断するためには、利益率を見ると良いです。利益率が高い企業の方が、収益基盤がしっかりしていると考えられます。
一言で利益率と言っても、いろいろあります。収益基盤を見る上で重要なのは、まず営業利益率。これが低いと、収益は不安定になります。次に経常利益率・当期純利益率を見ます。A社、B社の利益率は以下の通りとなっています。