G7で再確認したコモディティ相場の上値余地

「G7」というキーワードを起点に、G7のほか、かつて世界経済をけん引すると期待された国々(BRICs、NEXT11)の現状を、さまざまな視点から確認しました。非民主化(≒脱西側)が進んだのは、以下の図のとおり、リーマンショックがきっかけだったと、筆者は考えています。

 BRICsもNEXT11も、自由民主主義指数が低下し始めた時期が、ちょうどこのころであるためです。

 非西側は西側に対し、積年のわだかまりをいだいている可能性があります。それが、「西側」への反発心を生み、西側が嫌がるのをわかりつつ、「出し渋り」をしている一因であると、筆者はみています。

 西側のリーダーたち(G7)だけで、こうしたわだかまりを解くことは決してできません。G7で結束を強めれば、かえって非西側の反発心をあおったり、彼らの結束を強めたりしてしまいます。世界が一堂に会した議論がなされるまで、しばらく非西側の出し渋り懸念起因のコモディティ高は続く可能性があります。

図:リーマンショックを起点に考える非西側の志向性

[参考]コモディティ(全般)関連の具体的な銘柄

投資信託

iシェアーズ コモディティ インデックス・ファンド
ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド
DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Aコース(為替ヘッジあり)
DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Bコース(為替ヘッジなし)
eMAXISプラス コモディティ インデックス
SMTAMコモディティ・オープン

ETF

iPathピュア・ベータ・ブロード・コモディティETN (BCM)
インベスコDB コモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド (DBC)
iPathブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN (DJP)
iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト (GSG)